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2018年11月15日 (木)

未来を拓く学校を探す (10) 聖徳学園の英語

★聖徳学園の山田先生の高1の英語の授業を拝見した。授業が始まるや程よいクリエイティブテンションが走る。一見関係のない2枚の写真をみて、自由に結びつけて英語でスピーチする。チームで話し合いながらできるから、1人で悶々と考え込む必要はない。互いに支え合う。

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★英語の授業というと、最初は単語のミニテストから始まるのが通常だが、山田先生の授業はダイナミックダイアローグから始まるのだ。

★基本はインプロ教育方式で、写真をみてすぐに反応していくというスタイル。たとえば、山田先生は、こんな問いも生徒に投げかけた。ディズニーのキャラクターを見せて、「植物は話せるか?」という問い。それはキャラクターだからだよとなるか、ちょっと待って、考えてみようとなるかは、どちらでもよいのだが、これはオックスブリッジの口頭試問でも出題されるタイプの問いだ。

★「カタツムリに意識はあるか?」と。ないと答えれば、それで対話は終わる。あると言えば、愚かだと思われる。問いそのものを捉え返し、この問いに答えるには、「意識」についてまず考えたいと切り出せるかどうかがカギだが、高1段階で、このような一見簡単そうだが、実は深い問題を、山田先生は投げかける。

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★だからといって、難しい英語構文やボキャブラリーが必要なわけではない。必要なのは、日常会話程度の英語力と柔軟な思考力だ。だれだって、考えれば英語で表現できる。

★これは自信と勇気をいだくマインドセット。日本人の英語教師が英単語のミニテストから始めるのとはだいぶ腑雰囲気が違う。

★ それもそのはずである。山田先生は、数年前に、夏休みを活用して、米国に4週間留学して、Teaching English as Foreign Language のcertificateを獲得した。そんなことをしなくても十分優秀な英語教師なのにと思ったが、このCLIL的な教科越境型というか、ダイレクトに英語で思考力をトレーニングするプログラムは実にクールである。

★でも、難しいテキストを読めるようになるのか?そのテキストのリスニングは大丈夫か?と思う先生もいるかもしれない。山田先生はそのような英語教師に、単語テストやリーディングにあなたが費やす時間の半分以下の時間で力をつけて魅せましょうと語るだろう。

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★なぜなら、タブレットにテキストを取り込み、音声はでるは、わからない単語は、その単語をクリックすれば、辞書がPOPになって飛び出してくるは、アプリを自前で完成させたからである。

★ダイナミックダイアローグ(DD)ばかりか、細心の注意を払った(グレイトケアー:GC)英語の学習も忘れない。知識・理解レベルは、アプリに任せ、空いた時間は、ダイナミックダイアローグにあてる。このDDとGCの絶妙なバランスが山田先生の英語の授業の特徴だろう。

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