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2018年10月 1日 (月)

三田国際はなぜ突出した学校か!?突出せざるを得ない理由は?(4)

★前回「三田国際の教師は、全員がC1英語、PBL、ICT、リベラルアーツのコンセプトをすべて前提条件として有している。そのうえで、どこがプロフェッショナルなのかということなのだ」と書いた。ここが、実に肝なので、ここに焦点をあててみよう。

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(三田国際の情報科の先生方は、C1英語、PBL、ICT、リベラルアーツという条件をクリアしたうえで、テクノロジーとエンジニアリングのプロフェッショナルなのである)

★コトを成すには、パートナーシップが必要だ。どこの学校でも、1人校長ががんばっていて成功することはないし、教頭や、主任が独りでがんばっていても成功することは難しい。

★チームで動くにしても、それぞれのチームのリーダーはパートナーを持っていないとうまくいかない。そして、もちろん、このパートナーは、タイトルがあって、主ー副という関係だとしても、フラットで創発的な関係であることが必要だ。

★要するに、組織上の利害関係がなく、互いにナチュラルなリーダーシップを発揮できるかどうかである。もし、1人でふんばるとなると、そこには、強烈な抑圧支配パワーが生まれてしまう。

★それが、長続きしないことは世の常である。

★そういう意味では、田中教頭は、情報科の先生方とフラットで創発的なパートナーシップを組んでいる。

★田中教頭も情報科の先生方も、C1英語、PBL、ICT、リベラルアーツのコンセプトをシェアしているが、田中教頭は、エンジニアではない。テクノロジストでもない。もちろん、知識やコンセプトは熟知している。しかし、その部分はプロではない。

★そこで、同じくC1英語、PBL、ICT、リベラルアーツのコンセプトをシェアしていて、テクノロジーとエンジニアリングのプロである情報科の先生方とパートナーを組んで、三田国際の教育活動や授業全体をマネジメントしているのである。

★たいていの場合、情報関係は、テクノロジーやエンジニアリングはできるが、C1英語やPBL、ましてリベラルアーツには関心がない人材が、カリキュラム・マネージメントの役割を果たしている教師と創発的関係をつくれない。それどころか、抵抗さえして、学びを阻害するガチガチのセキュリティーシステムを構築してしまうということも少なくないのである。

★田中教頭は、OPEN DAYで、「学習する組織」について、特段言及していなかったが、チームが学習する組織になっていることは基本中の基本なのである。

よって、ICT環境だけが揃っていても、Apple Distinguished Schoolになることはそう簡単ではない。

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