神崎先生の「小論文メソッド」新刊!受験参考書であり受験参考書にあらず。人生読本です。
★神崎史彦先生の新刊を頂いた。「ゼロから1カ月で受かる 大学入試 小論文のルールブック KADOKAWA (2018/9/29)」 という受験参考書だが、参考書を通り越して、自己を見つめ自己の道を見出し、自己の道を歩いていくことを考える哲学書でもある。
★おそらく、カントでいえば、「純粋理性批判」にあたるだろう。そして、神崎先生のAO入試対策本が「実践理性批判」に相当し、面接対策本が「判断批判」に相当すると思う。
★だから、この小論文メソッドの本は、寸止めで書かれている。したがって、これを読んで極意を体得すれば、東大の社会の記述問題の方法にも通用するし、2020年度の早稲田大学政経の独自入試の論述も大いに役立つ。
★もし、大学の帰国生入試を受けようとすると。これに面接対策本とAO入試対策本を加えなければならないだろう。同書を読んで、次の図がインスパイア―した。
★帰国生入試やAO入試だと、根本問題を引き受ける根源的自己存在について語る必要がある。つまり、U理論的回転を二重にしなければならない。しかし、小論文入試では、そこは括弧にいれなければ訳が分からない文章になる。
★それにしても、思考コード、思考スキルという言葉をあえて使っていないが、同書には、これらのメタ認知機能ががきっちりマインドセットされている。そこが哲学書たるゆえんである。
★公立中高一貫の適性検査に立ち臨むときにも、 役に立つだろう。ただし、さすがに保護者の方がファシリテートする必要がある。
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