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2018年10月25日 (木)

「最難関校・攻略ハンドブック」 首都模試「最難関模試」にチャレンジしてゲットしよう!

★10月28日(日)、首都圏模試センターは、「最難関模試」を開催。受験生は、攻略本ならぬ「最難関校・攻略ハンドブック」をゲットできる。これは、他塾や他の模擬試験ではもらえない。同センター独自の「思考コード」に基づいて編集されているからだ。

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★この攻略本は、大きく二つの章でできている。最初は、攻略のための物語としての情報。2つ目は、思考コードによる各学校の入試問題の各問いの質や難しさの解剖がなされている。これに合格最低点を重ねると、さっと合格戦略が構築できるようになっている。

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★物語情報編では、「第一志望校は迷わずに強い気持ちで」立ち臨む構えが貫かれている。関門は、1人で立ち向かっていくしかないが、エールをもらうことはとても大切だ。自分で自分を奮い立たせるにも、仲間や賢者がサポートするのが冒険物語ではポイントである。

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★データ編では、各学校の入試科目別思考コードの出題割合がずらりと並んでいる。それから合格最低点のデータ一覧も掲載されている。

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★たとえば、麻布を見てみよう。麻布の合格最低点は、53%。国語の思考コードB3は38%だから、B2までしっかり取れれば余裕だ。算数もB1B2で66%だから、B3はできなくてもよい。

★社会もB3が37%だから、B2までできていれば十分。理科はB2までしかでないが、B1が55%。この思考コードの問題はほぼ完ぺきに解けるように磨きあがておく必要がある。

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★さて、理科以外は、B3を学ぶ必要はないか?実はこのB3の取り扱いの違いが、麻布の合否の違いに結びつく。今までは、この差異が分析されているものがないから、「合理的」戦略が立てられなかったが、今回は違う。

★実は、B3はできなくてもよいから、本番だけではなく、ふだんの受験勉強の時から捨ててしまう生徒と本番ではできなくても、ふだんは学ぶという生徒がいる。当然、本番は時間の制約があるから、解くか解かないかは判断が重要になってくる。

★しかし、ふだんはB3も学んでおくことによって、あきらめない力や次元が上位の思考方法を学ぶことができる。これが最後にはものをいうのである。


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★女子学院をみてみよう。合格最低点は未公開。さあどうするか。だいたい70%くらい解けるようにしておこうというのが、今までの指導だったが、思考コードをみると、B3以上はほとんどでていない。B1B2が中心だ。これは偏差値55くらいでチャレンジできる問題である。東大受験生のセンター試験が限りなく満点近くとれないと不安であるのと同じだというコトだ。

★つまり、女子学院はかぎりなく満点に近くなるように普段から気遣っておく必要があるのだ。差がつかない。よって面接が重要になってくる。

★最近の首都圏模試センター「統一合判」の女子学院志望者が増えているのは、B2までの思考コードの問題が出題されていて、女子学院の攻略の土台を作るのに、適していると気づいている受験生が増えてきたこともあるだろう。

★とくに「思考スキル」が可視化されているから、女子学院のような問題を100%解けるようにするのに、優れものである。

★早稲田はどうだろう。思考コードは1回目のデータしかないから、1回目でみてみる。合格最低点は61%だ。国語、社会、理科は、B1までで十分。算数もB1までだが、B3まで出題される。しかもB1B2で86%である。早稲田はひたすら算数のB軸思考を鍛え上げなければならない。

★鴎友学園女子はどうだろう。第一回目だと59%。国語はB3が40%もでる。ちょっと入学試験の中では重たいタイプ。だからといって、B3がんばらなきゃとなるだろうか?B3はそれほど差がつかないから、捨ててはいけないが、空欄をつくらなければよいぐらいの気持ちで臨んだ方がよい。

★やはり、B2までをきっちりやるほうがよいだろう。そして、重要なのはここからだ。社会はB1までしっかりやればよいが、算数と理科はB1B2が中心である。

★つまり、鴎友学園女子は算数と理科ができる生徒が欲しいというコト。しかし、B2まででのいのだ。だから、鴎友学園女子のグローバル教育は英語が中心ではなく、グローバル教育の理念やコンセプトが重要なプログラムになっているのだ。英語ベースのグローバル教育とは違う女子校であることが、入試問題に見え隠れしている。

★理念型の高級志向の女子校で、プラグマティックな教育はしない学校であるということだろう。しかも、実はB2まででよいからクリエイティビティは意外と重視されていない。理念と実際には違うのかもしれない。

★かくして、入試問題を分析すると、学校の本音が見えてくる。

★塾の方からすれば、そんな指導は当たり前だというコトになるだろう。その通りだと思う。しかし、すべての受験生が一人一人丁寧に面談をうけるとは限らない。とするならば、受験生自身が自ら判断できる材料として、攻略本は頼りになるアイテムなのだ。

★ぜひゲットしようではないか!
 

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