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2018年10月 9日 (火)

思考コードと教師と学校組織

★2040年に34歳になる今の小6にとって、自分の価値を見出し、豊かにし、未来でその価値をもっと認められる能力を身につけられる学校組織はどこか。これは実は難問だ。もし、その学校に3日びっちりいることができ、授業を見ることができたなら、答えはでる。

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★しかし、そのようなことはだれでもできるわけではない。ただ、説明会で肌で感じることはできる。当たらずと言えど遠からずといえるかもしれない。

★それは、校長と教頭、広報、教科の先生方の思考法や発想法をチェックする。階段を登って、「知識・理解」ステップの次に「応用・論理」のステップ、そして「批判・創造」のステップを積み上げていく「アセントタイプ(Aタイプ)」か、「知識・理解」原子と「応用・論理」原子と「批判・創造」原子が化学反応を起こす創発型の発想法、つまり「ケミストリータイプ(Cタイプ)」なのか。

★多くの学校では、校長以下Aタイプである場合が多い。この場合は、「批判・創造」的思考力を発揮するカリキュラムになているかプログラムがどれくらいあるかが決め手だが、Aタイプの場合、たいていは「応用・論理」のステップまでしかいない。これが、20世紀型教育なのである。


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★いくら英語を使い、ICTも使っても、Aタイプで、「批判・創造」的思考をやるプログラムが少ない場合、21世紀型教育とは言い難い。逆にAタイプでもそこまでやっている学校は、21世紀型教育をやっている。そのときその組織はCタイプにシフトせざるを得なくなるが。

★校長以下が全員Cタイプだという学校はみたことがない。もしあったとしたら、理想的ではある。しかし、Aタイプと混在している場合が多い。たとえば、校長と教頭(あるいはそれに順当する実質的運営者)のどちらかが、Cタイプであれば、学校全体に21世紀型教育が浸透する。もっとも、その場合、校長と教頭が何でも言える開放的なマインドを共有している必要があるが。

★しかし、CタイプとAタイプが混在しているが、校長と教頭の両方ともAタイプだとしたら、21世紀型教育に飛べない葛藤が生まれるだろう。

★そして、実は両方ともCタイプで、学内はAタイプとCタイプが混在という場合、学内分断が起こる可能性がある。最適なのは、校長も教頭もAタイプとCタイプの両方を平衡状態にする能力を持っている場合、学校全体がすぐれた21世紀型教育になるし、大学進学実績もきちんとでる。

★このような学校は、実に少ない。それがどこか?ぜひご自身で探していただきたい。いずれ、公表しようと思うが。

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