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2018年10月30日 (火)

新中学入試 体験しないとわからなことがあるの意味(2)AP部分的入試とAP全面的入試

★中学入試であれ、大学入試であれ、入試問題にはその学校の学びや研究姿勢、社会に対する貢献などについてのメッセージ、つまりアドミッションポリシーが現れている。端的に言えば、入試問題は学校の顔と言われてきた通りだ。

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★しかし、今のセンター入試や2020年度からの大学入学共通テストのように、すべての学校に共通する基礎学力を確認するというどの学校や大学でも通用するメッセージが流れるものもある。

★この手の入試を使う場合は、その教育機関の独自のアドミッションポリシーは、入試問題には反映しない。最低限基礎学力を持ってきてほしい、そのうえでこんな生徒像であることを期待しますと文字ベースで募集要項やサイト、パンフレットで述べられているだけだ。

★女子学院のように、入試問題自体には同学院特有のものではない(実際にはインプロ教育の特徴が見え隠れする)けれど、その分面接があるというのであれば、アドミッションポリシーとマッチングするかどうかは確認できる。

★しかし、そのような最大公約数の基礎学力入試問題をペーパー試験で実施するだけでは、理想と現実のギャップが、入試の時から生まれているというのが現状だろう。

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★上記のアドミッションポリシーは、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスの独特な入試問題の用紙に直に明記されているもの。こんな生徒になって欲しい、こんな学生として活躍して欲しいというメッセージだが、そのメッセージが反映されていることを実感できる入試問題になっている。

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★早稲田大学の新思考入試――今年から法学部も参加している――も、同様である。要は、アドミッションポリシーの基礎学力部分だけが反映している入試問題(AP部分的入試)とアドミッションポリシーが全面的に反映している入試問題(AP全面的入試)の2種類が存在するようになったというのが、昨今の入試の潮流なのである。

★そしてこのことは、中学入試においても同様だし、むしろ中学入試の変化が大学入試に影響したというのも一方で否定できない。それほど、今中学入試においては、新タイプ入試の勢いが盛り上がっている。

★AP部分的入試の場合、生徒も教師も、こんなはずではなかったというギャップを生みやすい。AP全面入試の場合、両者ともに思った通りだという確信をもてるケースが多い。

入試問題にそのような力がほんとうにあるのだろうか?そう思ったら、論より証拠、ぜひ体験していただきたい。AP部分入試で結婚相手を探すのか、AP全面的入試で結婚相手を探すのか、ちょっとたとえが適切ではないが、それほどの違いがあることを実感できるはずである。知的好奇心と未知への挑戦をしている自分に出遭える新タイプ入試体験である。

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