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2018年10月14日 (日)

桐朋女子10月28日「教科教育」説明会 本物をつかみに行こう

10月28日(日)、桐朋女子は、「教科教育」について説明会を開催。広報の吉川陽大先生から説明会のフライヤーと先生ご自身が指導されているバレーボールで、生徒とやりとりしているノートの一部の写真を送っていただいた。

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★たしかに、吉川先生は体育の教師として、生徒と一生懸命ノートでコミュニケーションをとっているのは了解できたが、そのときは、広報の立場として、いったいどんなメッセージを私に投げられたのかはわからなかった。

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★多くの学校からいろいろな広報物を送っていただく、別に私だけにではなく、多くのメディアにリリースしているのだと思う。ついでになのかもしれないけれど、その一つに選んでいただいたのだから、できるだけホンマノオトでお知らせしようとする。

★でも、私が了解できないものや私の興味と関心の針がふれないものは、書きようがないから、失礼してしまっているものも多い。

★吉川先生のおくってくださる情報は、人類の子供たちに本当に必要なものが多いからつい書きたくなる。しかし、今回は、桐朋女子の宣伝をするだけなら、それは私の仕事でもないし、ホンマノオトに掲載したところで、何のお役にも立てないので、お知らせする必要はないと思っていた。

★しかし、アサンプション国際の説明会で、イングリッシュイマージョン教育のコーディネーターで、英語教師であり、フランス人で社会学者でもあるアルベール先生が、一枚の絵を提示して、そのドキュメントのアイデンティティとフェイクについて英語で模擬授業を行ったのを拝見していて、あっ、なるほど 吉川先生のメッセージはこれだったのかと合点がいった。

★今回の桐朋女子の説明会は教科教育であるが、どの教科も言語技術をベースにしていて、自己の思考の表現とそのアイデンティティを論理的にクリティカルに検証していく言語スキルが究極のところにある。

★論文を書くにしても、それがオリジナルで、作者のアイデンティティを特定できなければならない。それはたんに剽窃防止のためのみならず、自分とは何であるか、そのオリジナリティとアイデンティを他者に理解してもらうにはいかにして可能かということだろう。

★バレーボールというスポーツも、身体で覚えていくだけではなく、本物のプレイヤ―になるには、いったん言語化して、バレーボールを行っている自分がどれほど真理に近づいているかそのアイデンティティを見つけるコミュニケションをノートによってとっているということなのだろう。

★面倒見がよいとは、その生徒のアイデンティティをいっしょに見出し、オリジナリテを認め合うコミュニケーションだったのだ。

★それは、体育だけではなく、言語技術を学んでいる生徒にとっては、国語であれ、数学であれ、英語であれ、もちろん体育や音楽であれ、同じなのだ。

★桐朋女子の教科教育は、その教科の真理にかかわる生徒自身のアイデンティティを見出し、確かなものにしていく重要な役割があるのだろう。

★AIではこの役割をカバーすることは当面できないだろう。教師の真の役割は、結局生徒が私とは〇〇であるというアイデンティティを見出す言語スキルを伝授することなのかもしれない。

★教科は違っても、そこは共通している。教科はある意味、多角的な世界の切り口である。生徒が興味と関心のある切り口からはいって、世界とかかわる自分のアイデンティティを見出していくのだろう。アイデンティティとは、世界にただ一人の存在のことを示唆するのであろう。


★吉川先生、気づきを本当にありがとうございます。

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