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2018年10月16日 (火)

10月首都圏模試「統一合判」志望者数動向<男子校編>

★10月に実施された首都圏模試センターの「統一合判」の志望者数データから、首都圏の男子校で、志望者数前年対比増の学校を見てみよう。前年対比110%以上11校(2科目の志望登録者数)については表を作成し、前年対比増の学校リストについては、エリア別五十音順で列挙する。

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(写真は、城西川越のサイトから。)

★男子校は、いまだに大学合格実績が学校選択の最重要な指標。しかし、4技能英語に力を入れたうえで、多様性を体験できる留学プログラムなどが充実している男子校はさらに人気がでている。

★城西川越やイートンカレッジとのプログラムを充実させている巣鴨が人気なのは、おそらくそのような流れに乗っているだろう。

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★しかし、やがては、プログラミングやアルゴリズムといったICTと数学的思考力がモノを言う時代になるから、城西川越のように今から準備をしていると先見性ありというコトになるか。

★2024年までに、世の中全体で、英語教育のレベルの向上は、かなりの速度で進む。何よりも、男子校にとって英語力が大学合格実績を出す武器にもなるので、結局は無視できない。

★そして、その後は、STEAM教育が前面にでてくる。今のところまだ予告されているだけだが、これも避けられないだろう。このとき、数学的思考力が脚光を浴びる。男子校の面目躍如が再び訪れる。

★そういう流れの中で、聖学院は独自の路線を歩いている。男子校は、どうしても偏差値競争から脱却できないが、聖学院はそこから抜け出て、そのような高ストレス世界ではなく、安心安全な関係性をつくり、個々の創造的才能を伸ばす教育をじっくり行っている。やがては、そのような学びのプロフィールを大学側が評価する時代が来る(海外大学はすでに聖学院の生徒をそのような観点から評価している)から、いずれ突出するという期待を持っている保護者も増えてきている。

★男子校の変容は、聖学院の動向にかかっているのかもしれない。

【東京】

足立学園
開成
学習院
暁星
京華
佼成学園
駒場東邦
芝浦工大附属
巣鴨
聖学院
世田谷学園
東京都市大学付属
日本大学豊山
本郷
明大中野
明法
立教池袋

【神奈川・埼玉】

浅野
鎌倉学園
サレジオ学院
逗子開成
横浜
城西川越
立教新座

★立教女学院、立教池袋、立教新座は、いずれも前年対比増。MARCHの中から抜け出ようという動きが大学内部にあるのかもしれない。大学の人気とシナジー効果があらわれているのだろう。

★ちなみに、THE世界大学ランキング2019では、立教大学は、慶応義塾大学と早稲田大学と肩を並べている。ランキングの中に日本の大学は103校入っているが、立教大学は、上位から24位以内のレンジに入っている。

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