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2018年9月21日 (金)

聖ドミニコ学園 「羽ばたけ 新しい風にのって」

★明日から2日間、聖ドミニコ学園は学園祭。テーマは「羽ばたけ 新しい風にのって」。メッセージ性の強いフレーズである。

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(学園祭実行員会による学園祭パンフレット表紙。なんてアーティスティック!)

★というのも、今、同学園は、自らの対話の教育を、オープンにして可視化しようとしている。野の菫として静かにその豊かな教育の質を学園内に咲かせてきたのだが、その質は今こそ世の中が欲しているものである。

★時代の深層からのミッションの響きをうけとめ、先生方全員が自分たちが行ってきた対話の教育を、学内外にシェアするべく動き出している。そして、その響きに共鳴共振した生徒たちが、私たちも共にとういことだろう。

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(第1弾!第2弾、第3弾もあるということか♪)


★それにしても、動きが速い。1200年間のカトリック世界の伝統と停滞をひっくり返して新しい世界を開いた聖ドミニコにならえば、たかだか明治150年の伝統と停滞をひっくり返すことぐらい、ドミニコファミリーにとっては、なんということはないという雰囲気が学内に充満している。勇ましく楽観的な声が聞こえてくる。 ああ、聖ドミニコのあの声ではないか。

★ドミニコは、聖フランシスコとは友人だが、フランシスコは小鳥をはじめとする自然と語る牧歌的なイメージで、ドミニコは火を噴くような雄弁家というイメージが歴史上、どこか定着している。しかし、ドミニコは夜を徹して他者の考えに耳を傾け、女子修道会を快く開いた、今でいうフェミニストでもある(といったら叱られるかもしれないが)。対話の人なのだ。


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(聖ドミニコ学園の先生方は、時間の合間を縫うように、対話をして、新しい教育を生み出そうとしている。その発想は、自分たちの歴史の内なる声に耳を傾けることだという。なにせ、とてつもない文化資本の所有者であるから。)

★聖ドミニコ学園は、この対話をベースにした学校だ。アクティブラーニングとかPBLとかディベートとかディスカッションとか、そのルーツは中世ヨーロッパの大学にある。その素地を作ったのは、聖トマス・アクィナスで、そのような学びのガイドブックを「神学大全」として世に残した。彼はドミニコ会士である。

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(聖ドミニコが今いたら、ICTをどのように対話に活用しただろう。ドミニコは文献を残していない。このことは、ICTにとってもっとも親和性があるのではないか。OK、Googleならぬ、OK、God!という感じ^^)

★中南米で、かつてスペイン帝国が、その地の人々を苦しめたが、そこに敢然と立ち向かった一人の神父カスタネダはドミニ会士であった。

★あのルネサンスを開いた画家の1人フラ・アンジェリカもまたドミニコ修道士だった。それにあのトマソ・カンパネッラは、現在のSFファンタジーのユートピアの先駆けで、宗教改革前夜、停滞したドミニコ会に揺さぶりをかけたドミニコ会士であった。

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★聖ドミニコは、カトリック内の改革者だったし、ドミニコ会自体が停滞してくると、聖ドミニコよろしく、内部から改革をしようとする聖人が現れるのである。

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★そんなわけで、聖ドミニコ学園は、今の日本の教育の停滞をそろそろ自分たちで改革しなくてはというミッションが時代の深層から湧き出てきたことを感じているかのように、動いている。

★昨年の秋にそのミッションが降りてきて、動き出した。メール(シスターのこと)たちは、これは「神の計画」だと謙虚に受けとめたと聞き及ぶ。

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★インターナショナルコースとかアカデミックコース、ドミニコ学、アクティブラーニング入試、そして体験学習・・・今の私立中高一貫校及び中学入試の新機軸のフルコースが大車輪のように動いている。

★そうしなければ、今の12歳までの子どもの未来はデストピアになる。先生方のその姿は、カンパネッラのように太陽の未来都市を生み出すには、聖ドミニコにならって、立ち臨もうというかのようだ。

★聖ドミニコ学園に栄光あれ!そう祈らないではいられない。

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