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2018年9月17日 (月)

【水都国際】 クリエイティブプログラムを生成するソフトパワーがある。

★水都国際は、IB候補校として今後認定手続きの工程に臨んでいく。YMCA、自治体、企業、起業家、見識者などのグローバルな広がりでネットワークを持っている。

★プログラムもそのネットワークとコラボしてどんどんできていく。

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★しかしながら、それだけでは、教育は成り立たない。生徒は商品ではない。人間なのである。したがって、画一化した量産可能な商品ではない。カスタイマイズして顧客のニーズに対応する程度の多様性では、教育はできない。

★教師も生徒も一人一人オリジナリティのある人間存在であり、そのオリジナリティのケミストリーが教育の質を生み出し続ける。したがって、このオリジナリティを見出し、それぞれがカタチにしていくには、オリジナルのクリエイティブプログラムを制作できるソフトパワーが必須である。

★これがあって、ネットワークとつながるから、よりパワフルになるのだ。熊谷先生と太田先生はこのソフトパワーの持ち主だ。だから、ネットワークをコーディネートしたりディレクションできたりする。

★それを実感できたのは、オープンスクールにちょっと早めについたおかげだ。お二人が準備のために対話をしているシーンに遭遇できたのだ。

★プログラムの作成コンセプトや生徒の学びのコンセプトについて語り合っていた。「みつける・つなげる・つくっていく」なのだと。「みつかる」「つながる」などの自然にそうなったのではなく、主体的に目的を見出して活動していくという意味が、シンプルな平仮名の言葉に格納されている。

★ふだん何気なく使う言葉に意味を埋め込み密度の高い言葉に変換していく作業。なんて創造的なのだろう。新しい学校を創るとは、言葉の意味を脱構築していく創造的な作業であると改めて感じた。これこそが、ソフトパワーのなせる業である。

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★そんな前提を知ったうえで、お二人のワークショップを見たわけであるから、私の目に新鮮に映ったのはいうまでもない。

★レゴでアヒルを創る太田先生のワークショップ。みんなちがってみんないいというオリジナリティを平等に尊重するワークであるのは言うまでもないが、ブロックをアヒルの身体の各パーツに分けて、自分のイメージに合わせてそれらを組み立てていく。分割と統合。そして、自分のイメージとリアルに一致するわけがないから、自分なりに納得するには、見立てが妥当でなければならない。

★分割と統合という数学的思考。見立てというレトリックを使う物語思考が瞬間ではあるが、生徒は脳神経系と五感をフル回転させて取り組んだ。みつける、つなげる、つくっていくのコンセプトが反映し、オリジナリティを共有するプログラムだった。

★熊谷先生のオリジナル作品を星座盤にデザインするようなプログラムも、2つの彫刻作品の外延と内包、簡単に言うと、外に視野を広げ、内を見つめる作業をしながら、新しい物語を見つけ、オリジナル作品をつくっていく。

★やはり、このプログラムも、みつける、つなげる、つくっていくコンセプトが反映している。

★素材は違うが、それぞれのクリエイティブプログラムには首尾一貫した(coherent)したコンセプトがある。

★多様なプログラムがバラバラのコンセプトでつくられたとしたら、子どもたちはいつも場当たり的な対処療法的な学びしかできない。子どもたちが学ぶのは、素材そのものを楽しむと同時に素材を通して考え方、感じ方、創り方を身体化させていくことができるからだ。この身体にしみ込んだ創造性こそソフトパワーである。

★したがって、ソフトパワーを持っていないあるいは自覚していない教師がそれぞれ好き勝手にプログラムをつくっていったら、子どもは自らを陶冶することはできない。

★ソフトパワーを有した複数の教師が対話をしながらさらにソフトパワーを洗練させていく。その対話の環境が水都国際のようにあると、多くのネットワークをコーディネートしたりディレクションできたりする。

★水都国際は確かに新しいステージにおける学校のモデルである。しかし、外から見ていて見える教育システムや説明会や体験学習などのイベントを学ぶだけではそのモデルに学んだことにはならない。ソフトパワーという魂を学んだとき、ようやくなんとかなるだろう。

★結局、学校は、トルネードを生み出す教師力にかかっているということだろう。ネットワーカー、フットワーカー、ファシリテーター、カウンセラー、デザイナー、アーティスト―、ストーリテーラー、ロジカルシンカー、クリティカルシンカー・・・。

★教師の枠を外れても、世界に影響を与えられる精神の持ち主ということか。

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