三田国際はなぜ突出した学校か!?突出せざるを得ない理由は?(1)
★21世紀型教育機構のサイトに、9月29日(土)、三田国際学園中学校・高等学校(以降「三田国際」と表記)が開催したOpen Dayについて記事を掲載した。関東圏の中高一貫校で唯一のApple Distinguished School(全世界400校)として、尖ったICT活用をした授業を、全国の教員対象に公開したのだが、このDistinguished=突出したというのは、Apple社の認定に限らず、中等教育というあらゆる局面で突出しているととらえなければ、正しく三田国際を理解できないだろう。
★大橋学園長は、2040年あたりの日本の状況あy世界情勢を読み、そこには、ワクワクするようなチャンスがある反面、それを実現するにはかなりハードルの高い高度な英語力や思考力がいること確信している。
★当然、AI社会になっているわけだから、ICTのユーザーになるのではなく、プロデュースする側になるテクノロジーを身につけなくてはならないことも当たり前すぎると思っている。
★だから、C1英語とPBLによる創造的思考力育成、STEAM教育の3つは必須なのだ。しかし、それは、たとえば、今の12歳の小6が、2040年に34歳になったとき、自分の価値を創ることができ、なおかつその価値を他者が認めるに十分なハイレベルな能力でなければならないと思っている。
★人は霞を食って生きていくことはできない。ここでいう価値とは、マインドとしての価値と経済的な価値なのだ。当たり前のように思うかもしれないが、20世紀型経済社会は、精神的に価値が低くても経済価値を手にすることができる人は多かった。しかし、21世紀経済社会は、精神的価値=経済的価値という社会に移行するだろう。
★こういう社会ビジョンや構想力がまったくない教育論や授業論は子供にとってあまりよくないだろう。しかし、それがなんと跋扈していることか。
★そんなわけで、三田国際は、学習指導要領の最小限のカリキュラムを終わらせるのに四苦八苦しているような授業や教師力では、私立学校として、保護者が投資してくれていることに対し、きちんと役割を果たしていないと考えている。
★だから、三田国際の教師のスタンダードは、他の学校で優秀だと思われている教師レベルで、かつICTのアプリ、プラットファーム、インフラ、プログラミングについて熟達している超ハイレベルな基準を設定しているのである。突出とはこういうところにも反映しているのである。
★英語で職員会議をやらねばならに環境だし、PBL型授業ができるできないとかではなく、自然とPBLにならざるを得ない授業デザインを行っている教師が勢揃いしている。
★生徒が中心だが、放置した感じではない。生徒が自ら成長し変容する目標を大学の学部レベルに設定している。理数系の教師はマスター(修士)レベルを設定している。
★理数系に進むなら、研究室にすぐ属するから、入学即戦力の能力を身につけて入っていくレベルだ。
★そういう子供に対する愛と情熱と良質の知に対する突出した魂こそが、大橋清貫学園長のソウルなのである。
★だから、SAPIXや四谷大塚など、高偏差値を目指している保護者の中に、実は大いに共鳴する方々増えだした。優秀だけれど、それだけでは満足しない教養人がいるのである。首都模試のような新しい世界作りに共鳴する保護者と塾歴社会の中で矛盾を乗り越えようとする保護者の合流点が今や三田国際になっている。
★この大橋清貫学園長の高邁で勇気あるソウルを共有し、高いレベルの授業や教育をあたり前だと自負している教師との程よい緊張関係こそ、三田国際が突出した学校の肝であるし、突出するように呼び掛けているのは、大手予備校でも大学でもない。未来を本気で見据えている時代の精神である。
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