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2018年9月27日 (木)

八雲の野望 教育はロックンロールだ!

★八雲学園の理事長・校長近藤先生は、ピアノを演奏しながら歌い、空手の達人でもある。一般財団法人の東京私立中高協会の会長も久しい間務め、文武両道ならぬ多彩な教養私学人である。まさにリベラルアーツのヒーロー。よって自ら経営する八雲学園の野望は、実に高邁である。

Yakumo
( カナダで開催される今年のRound Square国際会議に行く前に、ニューヨークで世界のトップを体験する八雲の高2生5人。)

★八雲学園は、はじめから大学合格実績を第一の目標に考えていない。もちろん、それは必要だ。しかし、それは生徒1人ひとりにとって最適な大学に進むことが目的であり、東大に入れるための偏向教育は行わない。

Rs
(ニューヨークで何を感じたのだろう。帰国後インタビューしよう。)

★はじめから、教育の総合力、つまり教養教育あるいはリベラルアーツを教育環境として整えてきた。しかし、日本の大学は、今まで、そのような生徒たちの学習履歴をみようとしてこなかった。今後は変わるというコトだが、まだまだ先のことだろう。

★そこで、近藤先生は、そういうリベラルアーツ的な学びや体験を認めてくるところはどこだろうとリサーチを開始した。すると、やはりアメリカの大学だということが確認できた。そこからは俊敏だった。

Colonbia
(THE世界大学ランキング2019で16位のコロンビア大学に立ち寄った。)

★アメリカの大学がウェルカムのメッセージを送ってくれる学校になる改革を次々と展開していった。そして、その改革を嬉々として受け入れた生徒たち。今や英語はC1レベルに到達できる生徒もたくさんでてきた。クリティカルシンキングのトレーニングも相当積み重ねている。

Yale
(THE世界大学ランキング2019で8位のイエール大学とは毎年音楽交流を行っている。来年八雲を訪れる予定のイエール大学生がキャンパスをナビゲートしてくれた。こういうつながりが、イエール大学に進学する八雲生の誕生を予感させるわけだ。)

★そのために、UCデービスの先生方と3か月留学プログラムを編集実施したり、世界のエスタブリッシュな私立学校のコミュニティであるRound Squareに認定される手続きを開始して、見事に加盟校になった。


Round Squareについては→「八雲学園 共学化とラウンドスクエアで進化加速(2)」

★八雲学園のキャンパスは、世界中のエスタブリッシュな私立学校と互いに行ったり来たりするグローバルイマージョンの世界が広がっている。今まさに、今年カナダで開催されるRound Square国際会議に5人の高2生が向かっている。

★THE世界大学ランキング2019をみても、ランキング50位までの大学うち、48%はアメリカの大学である。日本は東大だけである。

The2019

(THE世界大学ランキング2019から本間が作成)

★アメリカの大学が優秀だからなのだが、広く開かれているからこのような結果になっている。閉じられた専門領域の独占を結果的に行使している東大のような日本の大学だけを相手にしていると、生徒一人一人の才能が摘まれてしまう。

★近藤先生は、プラグマティストでもあるから、世界のトップクラスの大学が八雲学園の教育の質を認めてくれるような文化資本を創ってしまえばよいのだと意思決定したのである。

★日本の閉じられた枠の中で、チマチマと競争していてもしかたがない。世界を見回した時に、なんてバカバカしいのだと すぐに生徒も思うだろう。

★そんな枠なんてぶち壊して、本物の教育を創ってしまおうという野望が、ほぼ達成された。あとは、その教育の総合力を八雲生が自分の人生の道を切り拓くために、国内外のトップクラスの大学を選択意思決定すればよいのだと。

★かくして、八雲学園の教育はロックンロール!世の偏向教育を吹き飛ばし、成熟した教育へ!なのだ。

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