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2018年8月18日 (土)

東京都私立学校展で(1)垂直競争とソフトパワーと

★本日そして明日と2日間に渡り、東京国際フォーラムで「東京都私立学校展」が開催。東京都の私立小学校、中学校、高等学校416校が一堂に会する。

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★毎年5万人をはるかに超える受験生・保護者が訪れる。本日の午前中もすでに昨年よりも1500人多かった。どの年齢の受験生にとっても、2020年大学入試改革の影響を受けるということもあり、学校選択は重要な社会的行動ということだろう。

★まして少子高齢化でどんどん生産年齢人口が減少していく中、予測不能と言われながら、20世紀型教育では、乗り越えられない未来が出現してしまうということは明らか。

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★その事態を逃げ切る側に立つのか、その事態を好転させる創造的な行為をする側に立つのか、学校選択は、どの年齢においても、常にキャリアデザインの入り口に立たされる。

★20世紀は、高偏差値の学校を選択して合格さえすれば、少なくともフィジカルには幸せを得られたが、そういう時代ではどうやらなくなったということは、常識にまでなりつつある。

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★そんな現状の中で、学校の先生方や受験マーケットの重鎮の方々は会うたびに、グローバル×STEAM教育すらあたり前になってきて、さらなる教育の質の差を受験生はどこに求め、学校はどんな新しい環境を用意するというのか情報交換を行っていた。

★一つは、石川先生や清水広幸先生と話しながら、「水平競争(偏差値競争)」から「垂直競争(自分軸をいかに確固たるものにしていくか、自分との競争)」に転換できるスーパー教育力だろうし、もう一つは、工学院の教務主任の田中先生とは、ソフトパワーを生み出す生徒が育つ教育力だろうと。

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★また、広報で使うチラシなどの写真が、広報戦略以上にどんなメッセージを生み出すのか?メッセージは一つに絞るのか、見る側の自由にゆだねるのかなど、短い時間ではあったが、議論したりもしていた。

★工学院の平方校長は、文科省の民間英語検定試験の扱い方について、現段階の状況を語ってくれた。

★順天の長塚校長とは、10月にSGHのセミナーをやる準備をそろそろ進めようという話をした。SGH校として5年を迎えるにあたり、新たな展開を期待して欲しいのだと。


★聖ドミニコ学園の理事長代理の山崎先生からは、聖ドミニコに倣いて21世紀型教育を実践することの歴史的意義について拝聴することができた。聖ドミニコ学園グループは、今大きく変わろうとしている。もちろん、その変化の必要性は、聖ドミニコと歴史を超えた対話を行うことによる。石川一郎先生がスーパーバイザーになっていることもあり、この歴史的意味を深く思い巡らす改革となろう。

★とにも、私立学校の先生方も、入試マーケットのリーダーの方々も、いまここでの仕事をこなしながら、常に明日を見通す情報収集・発信に余念がない。


★この私立学校とそのステークホルダーの生み出すパワーこそ、明日の日本を支えることになるはずである。

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