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2018年8月 7日 (火)

福岡の学校の選び方に変化?

★㈱ドリームスタッフ新刊の「福岡の学校選びがわかる本2019」を頂いた。編集者の1人杉田州氏は、いつも21世紀型教育機構のセミナーに立ち寄ってくれる。21世紀型教育の新しいウネリと杉田氏のジャーナリストとしての感性がどこか重なるのかもしれない。

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★特集記事「AIと競合共存する時代に向けて 学びを選ぶ。生き方たを選ぶ。」では、中学受験、高校受験、大学受験というそれぞれの局面で、新しい試みに挑戦する学校や塾のケースが盛り込まれている。

★一気通貫している軸は、思考力型入試で、「思考力」をめぐるカリキュラム、入試について詳しく取材が重ねられている。

★思考力と共学化の傾向が、どのように結びつくかは、まだ明快ではないが、いずれ、なんらかのつながりを、杉田氏なら見出すだろう。


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★それにしても、特集記事の最初に、首都圏模試センターの「思考コード」(めずらしく共同開発者として私立学校研究家本間の名前も記載されている。他のメディアでは、まず紹介されることはない^^汗)が例に出されていたのには驚いた。

★だから、同誌を送っていただけたのだろうが、今春、福岡県立高校の入試問題が、思考力型入試に転換し、来春早稲田大学も思考力型入試に転換するというトレンドをしっかり追跡していくと、「思考コード」に行きついたということだとは思う。

★思考コードがウネリになるか、思考力型入試がウネリになるかは、意外と一致していない。思考コードなき思考力型入試もあり得るからだ。

★なぜか?それは簡単である。思考コードは、教師と生徒の契約である。ビジネス的な意味でのコントラクトではなく、人間と人間の信頼関係という意味であるカベナントなのである。(コントラクトの正当性は交換の正義のみ。カベナントの正当性は、交換の正義、配分の正義の両方を満たすこと。今のところ経済と教育の違いであるが、21世紀は、コントラクトのカベナント化は必要かもしれない。そうそう、コモディティ化は、その逆。)

★教師が生徒を一方的に選抜するという意味では、そもそもコントラクトはないし、ましてカベナントは必要ない。

★なぜ「思考コード」が必要かというと、データで、一方通行的な教師と生徒の関係の有害性を証明していくためのものでもある。2020年の東京オリンピック・パラリンピックにむけて、鈴木大地長官は、スポーツという領域で、その有害性を払しょくしようとしている。

★しかし、それはスポーツにおいてばかりではなく、日本の近代化の影の領域として、あらゆる組織に蔓延ってきたものである。

★それは、官僚も企業も学校も例外ではない。今噴出しているのは、その闇の部分なのである。

★杉田氏は、福岡の学校の先生方と、いち早くそこに気づき、動いているのかもしれない。人類の子供たちの未来に希望を!とドリームスタッフは働きかけているのだろう。

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