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2018年8月 1日 (水)

武蔵野大学 2019年中学入試の主役 世界の教育に影響を与える意味 そして 日本の歴史を大転換

★来春、周知の事実であるが、武蔵野女子学院中学校は、共学化及び校名変更をし、「武蔵野大学中学校」として変容する。多くの生徒が集結するのではないかと、その評判はすでに高い。

★日野田校長を紹介したホンマノオト21の記事「怪物 東京に現る。首都圏の教育を創造的に破壊にする。」のアクセス数もあの三田国際の記事に次いで多い。やはり、注目されている学校だ。

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(写真は、同校パンフレットから)

★引き算の美学が徹底していて、グローバル×サイエンスで教育を行うことを表明。英語とSTEAMが潮流の今日、英語以上の膨らみがあることば「グローバル」を選択し、STEAMはまだ世の中に定着していないので「サイエンス」を選択するという徹底ぶり。

★その実践教育には、アクティブラーニングが行われるが、この学びは玉石混交だから、理論的なことをごちゃごちゃ言わず、やるのは当然であるとパンフレットでは、さらりと埋め込んでいる。

★むしろわかりやすく、セサミ―ストリートとコラボする契約をしたことを前面に出し、パンフレットの随所にそのキャラクターを表出。

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★それから、日野田校長だからこそできる大量人数の海外大学進学に関しては、すでに説明会をガンガン実施していることをサイトでバーンと表現。

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★さすがは、世界を変える四天王「GAFA」で仕事をしていたり、  太いネットワークを持っている日野田校長ならではだ。


★しかし、この手法、私学の系譜第一世代の1人新島襄やその系譜を継ぐヴォ―リーズのやり方を彷彿とさせるから、現代の私学人にもウケがいい。

★そんなわけで、再び≪私学の系譜≫が、時代の深層からしびれを切らして出来(しゅったい)してきたというな感覚で私は受けとめている。


★≪私学の系譜≫派としては、日野田校長の登場は、歴史的意義があると思っている。というのも、西本願寺の系譜の学校の校長に就任し、そこでセサミ―ストリートと連携したり、MITと連携したりという行為は、ある一貫性がある。

★各種メディアが、官僚、学校、スポーツ界を騒然とさせている権力の横暴(パワハラと表現されている)を取り上げない日はないが、この問題に織豊政権以降、唯一対峙して取り組んできた西本願寺だからこそ、多様性を教育にしっかり根付かせる実力者日野田校長を受け入れたのだ。このことの意味が歴史上重要である。


★織豊政権こそ、日本が、近代社会の光と影との初遭遇だったからである。西本願寺の80%は、織豊政権以来、権力者による被抑圧者で構成され、今に至っている。日野田先生は、関西の公立の校長だったから、このことをよく知っている。

★今回、歴史のパンドラの箱を開いてしまうほどの覚悟を、西本願寺派の学校は断行したということだろう。

★日本は、この時代の深層にある「差別」とか「抑圧」という無意識を払しょくしなければ、本当の意味で国際社会の仲間入りを果たせない。

★OECDシュライヒャー局長は、日本の21世紀型教育を評価しつつも、教師の長時間労働は問題だとしている。これは、働き方改革に通じる話であると同時に、実は、それ以上に、歴史の深層の無意識の「差別」「抑圧」の現われが学校にあるのは問題だと指摘していると受けとめなければならない。

★もっとはっきりいうと、デモクラシーが学校で徹底されていないということを暗に示しているのである。さらに言うと、学校で徹底されていないということは、日本社会がそもそもデモクラシーを徹底させようとしていないと。

★日野田校長の学校で学びたいという優秀な教師がいろいろな学校にいると聞き及ぶ。武蔵野大中学が、注目を浴びれば浴びるほど、日本の歴史が動くことであり、真にデモクラティックな学校の誕生である。しかも、仏教精神というマインドフルネスを求めるGAFAの新しい学びの拠点となる得る。


★グーグルも、マイクロソフトもCEOはインド人である。武蔵野大に、インド出身の留学生がたくさんやってくるかもしれない。インド人は、海外に大学から出るケースが多いと言われているが、その流れを変えるプラットフォームになるかもしれない。

★それから浄土真宗とカトリックは、宗教理論上、親和性があると言われている。カトリック学校グループの天才改革リーダーの2人である高橋博先生と石川一郎先生の動きも、おそらく共振音を響かせるだろう。

★2019年の中学入試のウネリは、受験マーケットを越境して半端ない精神の世界への影響を与える予兆の年となるだろう。要するに、時代の深層のニーズは、希望と差別の相克だったのだ。「人類の子供たち」はどちらを選択するのが賢明なのだろう。もはや説明するまでもあるまい。


★AI社会に突入しているからこそ、マインドをセットする時代ということか。

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