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2018年8月23日 (木)

【静岡聖光学院×聖学院】教育イノベーション/変わるコトの最先端モデル モノからコトへ(2)

★21世紀型教育を伝統と革新の関係総体としてモノではなくコト化することの典型かつ最新モデルが、授業と多様な教育空間のDe-signである。デザインとデ・ザインは違う。

★デザインは、クライアントのリビング・ニーズを形にしてあたかも自然発生的に生まれたかのように装い強制することであるが、デ・ザインは、人類の子供たちがコスミックニーズ(根源的モチベーション)に互いに気づく場を、今までの空間の記号を脱構築することで創り出す行為である。


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(9月2日には、静岡聖光学院で開催されるシンポジウムで、完成している新学びの空間を見学することができる)

★リビングニーズとコズミックニーズとは、あの現代の魔法使いことメディアーティストで、筑波大学長補佐の落合陽一さん(30歳)が推薦する「ジェダイの哲学」からヒントを得た。

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★同書の中で、次のような会話――導師オビ=ワン・ケノビーと少年ルークの――が書かれている。

「フォースの道を学んで、私とオルデランに行こう」と誘うマスター=オビ=ワン・ケノビーに対しルークは答えた。「ぼくは関われないよ。仕事がある。帝国が好きというわけじゃないよ。そりゃ憎いさ。でも、今のぼくにできることなんてないさ。だいたい、オルデランは遠すぎる」

★この関係は、静岡聖光学院や聖学院という両校の男子校の教師と生徒との関係に重なる。

★大学入試勉強がありますからという目の前の、つまりリビングフォースにしか興味がない男子生徒を教師が、ジェダイ・マスターよろしく、誘うのだ。君のそのフォースは、コズミック・フォースとして広げらるよと。さあ、いっしょに行こうよと。

★コスミックフォースをリビングフォースにしか使っていない少年は、本当は自分で選んだ道ではないのだ。コズミックフォースに解放/開放するのがジェダイ・マスターとしての教師の使命である。

★そのような開放・覚醒は、しかしああしろこうしろと命じても動かない。覚醒する環境をつくる必要がある。ああしろこうしろと命ずる場をデザインするのではなく、覚醒する環境をデ・ザインするのでる。


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(聖学院のフューチャーセンター。聖学院生と女子聖の生徒が協働してパラリンピックによって、心の壁を崩すインパクト動画を作成しているシーン。まさに覚醒の場だ)


★今回の静岡聖光学院の全面リニューアルというのも、このリビングフォースからコズミックフォースへ覚醒する環境をデ・ザインしている。

★聖学院は一足先にリニューアルしているが、両校の覚醒空間の土台は同じであることに気づかれるだろうか。それはキャンパスが丘の上にあるということなのだ。そこを土台にキャンパスをデ・ザインしているのである。清き光、澄みわたる空気で満たされているマインドフルネスな希望の丘に。


★この丘の上に少年が大きく育つ環境がある。9月2日(日)、マスター・ジェダイさながらの先生方による対話や授業体験で、その空気に浸ってみてはいかがだろう。どんな予測不能な時代がやってこようと、目の前のリビングニーズに惑わされるのではなく、自ら予測不能な時代に新しい道を切り拓くコズミックニーズを内面にもとめ、コズミックフォースを開放できるスキルとマインドを身につけられる学校の先進モデルがあるのだから。

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