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2018年7月31日 (火)

芝柏 SSH認定校として面目躍如

★芝浦工業大学柏中学高等学校(以降「芝柏」と表記)の入試広報部長中村圭先生は、グローバル教育×サイエンス教育の実績を積み重ねてきて、その成果が出ていることに謙虚な自信を示していたのが印象的だった。

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(写真は同校サイトから)

★1999年に同校は中学を設立した。時同じうして、私もNTS教育研究所を立ち上げていたときだから、意気投合して、新しい学びの時代を作ろうと、Nの深川校で、出張学校説明会を行った。今では当たり前のようにいろいろな塾で行っているが、ファーストペンギンだったような気がする。

★同校の先生方は、PCを持ち込み、プロジェクターで映し出しながら、プレゼンをやってのけていたが、当時はあまりに新鮮だった。そのときから、生徒1人1台ノートパソコンを使用。当時は、他に逗子開成くらいしかその環境を持ったところはなかった。

★そして、同校はそのころから、英語、PBL、ロボット工学を中心とするサイエンスに力を入れていた。今では、多くの学校で、21世紀型教育というカテゴリーで、同様の環境を整えてきているが、教育は道具を揃えることではなく、それを脳神経系につないで、第二の身体と化すことができるかどうかである。

★これには、授業がPBLになっていない限り、道具に囲まれるだけ囲まれ、教育はそう変わらない。

★その点、同校では、イノベーションが身体化している。そのため、同校サイトには次のように成果が発信されている。
2018年度は、高校グローバル・サイエンスクラス1期生の卒業となる年度でした。京都大学へは、理学部数学科に特色入試で1名合格の他、3名合格。また、海外大学としてロンドン大学UCLに進学する生徒が1名出ました。国公立大学は、千葉大医学部医学科を含め、国公立医学科で計3名、東工大、一橋大、東北大、名古屋大、大阪大で各1名、横浜国立大5名、筑波大8名、千葉大11名、首都大学東京4名など、計47名の合格となっています。
単なる特進ではなく、研究者育成につながる目的でスタートしているグローバルサイエンスクラスですが、京都大学の特色入試や東北大のAO、ロンドン大学の合格などを目指す方向での合格が増えました。また、東工大や千葉大をはじめ、ジェネラルラーニングクラスからも多くの合格者が出ています。筑波大、千葉大、横浜国立大、首都大学東京の現役合格者22名のうち、半数はジェネラルラーニングクラスからの合格者です。
★なるほど、中村圭先生の謙虚な自信は、「単なる特進ではなく、研究者育成につながる目的でスタートしているグローバルサイエンスクラス」という表現ににじみ出ている。京都大学やロンドン大学のような世界大学ランキング100位内の大学にも、受験勉強ではなくキャリアデザインの一環として進学していく生徒たち。


★芝柏のような未来創造学校が千葉エリアでどんどん出現すれば、首都圏の私立中高一貫校全体が未来に価値ある教育に挑戦する契機になるだろう。今後もますますの進化を期待しようではないか。

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