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2018年7月29日 (日)

大妻中野 改革実現の徹底の時を迎えた。

★大妻中野教頭の諸橋先生からメールをいただいた。グローバル人材を誘うために、世界中を東奔西走していたが、一段落したから、一学期のまとめとして情報を提供してくれた。

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★教師ばかりではなく、生徒も世界に飛び立ち、グローバルな問題発見とその解決を多様性の中で考える環境に置かれていることは、同校のサイトを見ればすぐにわかる。

★同校には、高度な英語力を身に着ける環境があるのは、高い評価を得ているから、今回のメールでは、英語教育については特に言及がなかった。学内で当たり前という状況になってきていると推察するのは難くない。

★むしろ、昨年まで「学校が1年待つ=生徒を10年遅らせる」という考えのもとに走り続けてきたが、改革すべき項目はすべて実践できた。だから、その改革の数々を校内に実際に落とし込む作業を学内に徹底することがこれからであるということだ。

★そして、そういう構えになったとき、英語力を身に着けた大妻中野の生徒にとって、これから最も重要なのは、数学の授業の充実とサイエンス的なものの見方・考え方だろうと。

★グローバルな舞台で、問題解決について議論するときに、数学的思考やサイエンス的発想がないと、ただ英語ができるだけでは、評論家で終わり、実行力が発揮できないという現実を、これまで世界を見て回りながら、諸橋先生をはじめ大妻中野の先生方は実感したのだと思う。

★そういうわけで、諸橋先生は、次のように語っている。


「グローバル」という言葉を前面に出した改革を行ってきましたが、軌道に乗ったことを実感した昨年から、グローバル人材は、「理数」「プログラミング」に長けていなければ世界で通用する女性にはなれないという考えは校内で認識されていました。それを入試で示したのが、算数一科目入試実施でもあります。

数学科は昨年度末から早速討議を始め、4月からオリジナル反転授業を全校一斉に開始しています。成果が表れるのを見守る現在です。


★改革にまい進してきた今までだが、これからは、その改革を徹底し、成熟させる時代を迎えたのだということだろう。

★野崎校長も、化学が専門の新校長ということもあり、年間を通した「校長の授業」を中高集会で開始したという。


1学期のテーマは「浦島太郎は本当に未来に行けたのか」(アインシュタインの相対性理論をわかりやすく)。回ごとに生徒には宿題が出され展開していきました。現在、夏期講習でも、校長の講座展開中です。


★とメールにはある。
★SGHのプログラムもどんどんパワフルになっているが、なんといっても、「授業」の質を高めることが今後の大妻中野の価値を高めるというコトを改めて学内で確認したということだろう。

★私も質の高い授業で満ちていれば、本来それだけで、生徒はハッピーなはずであると確信している。シンプルの美学。これぞ持続可能な創造的破壊を実現していく21世紀の教育の真髄だろう。


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