2023年2月 1日 (水)

2023年首都圏中学入試動向(18)今年も麻布の社会は傑出!

★中学入試問題と言えば、麻布。今年も社会は最終問題にいたる考える過程の問いの配置が素敵でした。探究のモデルでもありましょう。

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★社会問題とはそもそも公共的な関係性が崩れているところにあるわけです。したがって、社会課題を解決するには、自己責任にするのではなく公共的な関係性をいかに回復するかにあるわけでしょう。

★個人で抱えなければならにように見える問題も多くの人が多角的なアプローチで支え合うことはできるはずだという仮説を立てることになる問いを配列していますね。

★そして、君だったらそのような公共的な関係性をどう創っていくのか?具体的な例を挙げるケーススタディーの問題が最終問題です。

★SDGsの社会課題は、たいていこのようなアプローチですから、受験生にとっては未知の問題というわけではないですが、コモンズの悲劇をコモンズのwell-beingに転換するのは、やはり、そう簡単ではないし、人間にとってとても大事な視座です。

★中学受験生が学んでいることは、このような人間として何が大切で何ができるのか、そして君はいかにして生きるのかを問う問題を学んでいるのです。偏差値とか垂直的序列とか、そもそも公共的な関係性を分断するような受験現象に対し、入試問題でクリティカルに投げかけているのです。

★現代の教育はこの問題をどう捉え返すのでしょうか。学校、塾、家庭、企業、NPO,大学、官僚、政府。。。どうしますか?もちろん、私も考えます。

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2023年首都圏中学入試動向(17)順天 前年の出願総数を超えるだけではなく、新たな潮流生まれる

★出願倍率速報(首都圏模試センター2023年2月1日現在)によると、順天の出願総数の前年対比は102%。最終的にはもっと増えるでしょう。

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★しかも、もっと大事な潮流は、おそらく女子受験生が増えていることでしょう。

★Sクラス(サイエンス)、Eクラス(英語)、特進クラス(超進学)の3つと、グローバルウイークに代表される大学レベルの講座など実に明快な教育環境デザインを構築しています。

★女子生徒はEクラス志望傾向と思われがちですが、今の時代は女子の理系志向が増えています。それにプレゼン能力の高い傾向にある女子生徒は、総合型選抜や学校推薦型入試を活用できる探究型の授業がベースの順天は、理想的なのです。多様な進路が女子に受け入れられたのだと思います。

★男子にも女子にも人気がある共学校として確固たる座標軸を確立したのだと思います。

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2023年首都圏中学入試動向(16)2月1日東京は男子校出願数増加か

★本日東京では中学入試が行われていますが、本日2月1日の男子校の出願数が前年対比で約110%です(日能研倍率速報2023年1月31日現在)。女子は約101%。共学校が約98%です。全体では約103%です。

★女子校が復活しているのは、女子の未来は、グローバル、DX、医療関連、バイオなどの分野でしっかり専門性を身に付けるかどうかにかかっているという世の中の動きが反映しているのかもしれません。

★共学校に女子がなだれ込んでいるのもそうでしょう。

★その分、男子は共学校から男子校にややシフトしているのかもしれません。

★共学校で、男子にも女子にも人気がある学校を探すと、人気の秘密や魅力の秘密のヒントが見つかるかもしれません。

★2023年の中学入試の流れは、男子校、女子校シングルスクールの復権と男子にも女子にも人気がある共学校が人気ということになるかもしれません。

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2023年首都圏中学入試動向(15)2月1日、東京・神奈川の中学入試始まる。灘中の詩の問題 中学受験生に贈る言葉

★本日2月1日、東京・千葉エリアの一般受験生対象の中学入試始まる。各情報シンクタンクは、今年も受験生は増えると予測しています。本日の夜即日発表によって、明日からの併願が動きます。寒暖差が激しかったり、2日、3日はまた寒い日が続くという予報が出ています。防寒対策とインフルなどの対策をして頑張って欲しいと思います。世間は中学受験生に対し温かい目もその逆の目も注ぎますが、一足先に実施された灘の2日目の国語の詩を読んで欲しいと思います。目からウロコだと思います。

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(世界を変える教育を創設した私学人たち)

★その詩は、秋村宏さんの「あなたに」(詩集「生きものたち」所収)です。第四〇回壺井繁治賞 秋村宏詩集『生きものたち』のサイトから読むことができます。

★詩人が年とって、カドがとれてしまったがにもかかわらずという自己内省の詩です。若者の特徴である尖ったマインドをうらやみつつも、その物質主義的価値観を追究する姿勢に批判の眼を向けつつ、その価値観を転倒させるエネルギーがあることも若者の特権なのだと。

★中学受験生は、このような詩を学びつつ本日を迎えているわけです。

★夢と希望とwell-beingのマインドが微笑み呼びかけ続けているのを忘れないように。多様な凄惨な社会の問題が溢れているいまここ。そこで自分は何ができるのか考えて行動してほしいと。

★その生きる意味を考える批判的精神を大事にねと。カドがとれたとはいえ、自分自身もまだまだ「憤りに満ちた世界を変えること」はできるはずだと。「あなたに」というのは、中学受験生のことであり、中学受験生が生きる意味を考える際の正しき理想や信念や基準だったりするのでしょう。

★中学受験について語る時、生徒が何を学んできたのか、何を学び続けるのか、入試問題にそのヒントはあります。今年も「憤りに満ちた世界を変えること」を深く考える問題が続々出題されるでしょう。

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2023年1月31日 (火)

2023年首都圏中学入試動向(14)筑駒と工学院 もうひとつの工学院の人気の理由

★首都圏模試センターの出願倍率速報(2023年1月30日)によると、今年の筑駒の出願数の前年対比は、108.9%です。併願校としては、開成、駒東、麻布、海城①が多いはずなので、これらの学校の出願数の前年対比もみてみましょう。

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(2019年の筑駒乳牛風景)

   2023 2022 前年対比
筑駒 627 576 108.9%
開成 1289 1206 106.9%
駒東 611 565 108.1%
麻布 918 934 98.3%
海城 602 545 110.5% 

★開成、駒東も増えているので、その影響は大でしょう。麻布は横ばいなのですが、海城①が増えていますね。もしかしたら、海城の併願者も増えているのかもしれません。

★たしかに、これらの学校は教育産業によって、垂直的序列を生み出すことになってしまっていますが、学校自体の校風は、それと混同しない方がよいでしょう。これらの学校から正しいエリートが生まれてくれることは日本にとって大切です。

★ところで、工学院も好調なのですが、その人気は、前校長の平方先生がグローバル教育を拓き、現校長の中野先生がデジタルによるイノベーティブ教育、理系教育をさらに進化させているところにあると思います。

★しかし、1997年から10年校長を務めた城戸先生による偉業は大きいと思います。城戸校長は実は筑駒の副校長を定年退職してから工学院の校長に就任したのです。開成とか麻布がそうなように、これらの学校は、校長が退職して次の学校に就任したとき、その松明を新しい学校に継承するものです。

★城戸先生もそうでした。共学校にしたのも城戸校長でしたが、何より筑駒の校訓である「挑戦・創造・貢献」を工学院の新しい校訓と位置付けたのです。工学院には、私立大学で工学系の大学第一号という日本の工学に多大なる貢献をしています。その魂は今も中高に継承され、さらに筑駒のマインドも継承されています。そしてグローバルとICTと伝統と革新を統合しているわけです。

★私自身が教育研究所を創って私立学校研究家としてスタートした時期に、薫陶を受けたのが城戸先生で、工学院にはそのときの盟友岡部氏とよく訪れたものでした。

★その岡部氏は、今では、工学院の英語の教員です。知恵者なので、城戸先生がそのころから誘ったものですが、まさか本当にそうなるとは!驚きです。平方先生時代に21世紀型教育改革を行うというので、赴任したようです。きっと同じ英語科でもある教務主任の田中歩先生とよきシナジー効果を出しているでしょう。

★工学院の生徒が、「挑戦・創造・貢献」の大活躍をしているのは、同校のサイトを見れば明らかです。

 

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2023年1月30日 (月)

2023年首都圏中学入試動向(13)工学院 予想通り出願が増加中 その理由は?

昨年12月10日に、工学院の大学院生と高3生が、「八王子市民フォーラム・未来を語る ゼロカーボンシティの実現に向けて」でのパネルディスカッションに登壇し、脱炭素社会の実現に向けた意識の醸成に協力しました。中学1年から八王子プロジェクトというフィールドワークを行っていて、八王子のいろいろな産業について調べ、経済や理工系の学問に興味と関心を広げています。

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(写真は、同校サイトから)

★工学院のグローバル教育(ケンブリッジインターナショナルスクールやラウンドスクエアとの連携など)はもはや有名ですね。ですから経済や教育などの文科系の進学は目覚ましい実績をおあげています。そして今女子生徒が理系を志望するという時代の風が吹き、女子の理系志望者が工学院を目指すようになりました。

★特に工学院のフィールドワークは、社会課題を身近なところから結びつけて発見して解決していくデザイン思考などのPBLを行っています。自ずとSDGsに関係してきます。したがって、その課題解決には、デジタルや工学などの実践的なテクノロジーを実装したものを提案できるほどなのです。

★説明会などで在校生のその姿を見てしまった受験生は、俄然工学院となります。

★田中歩先生とそんな話を先日していたら、たしかに中学受験生は、同日比で昨年を、教頭奥津先生の予測シミュレーション通り増えているというのです。1月28日段階で、昨年1/31時点の実人数を超えたということです。

★すでに、総出願者数も、昨年を超えたようです。昨年は700名強だったのですが、今年の勢いでは、800を超えるのではないかと予想します。2020年400強→2021年500弱→2022年700強→2023年800強という出願総数の成長曲線を描くことでしょう。ちなみに、定員は105名です。

 

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2023年首都圏中学入試動向(12)首都圏模試センター はやくも渋谷教育学園幕張と東邦大東邦の算数を思考コード分析

首都圏模試センターは、2023年度の渋谷教育学園幕張1回目と東邦大東邦前期の算数の中学入試問題を、思考コードによって分析。学校の教育の特徴はやはり入試問題でくっきりその輪郭を隈どることができそうです。

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★上記の分析グラフをみると、はっきりと違いがでています。渋谷教育学園幕張は、B3問題を3割5分も出題しています。しかも年々B3の出題率が多くなっています。

★これはB3問題を重視している表れです。もしB3問題を多めに出さないと、同校が重視している複雑な論理を思考する問題を捨てても、他の問題をとれば、合格点はとれるということを意味してしまいます。

★3割5分出すということは、B3の問題をはじめから捨てる合格戦略は成り立たなくなります。とはいえ、同センターが「息つく間もない問題が並びますが、各大問の⑴は、ルールの理解に関する問題となるため、確実に得点しておきたいです。各大問の⑵以降、どこまでできたかがカギとなります。あくまでも予想ですが、大問1⑵、大問 2⑵、大問 4⑵、大問 5⑶を落としたとしても、およそ 6 割 5 分程度には達することができると考えられます」と書いているように、B3の問題を完璧に解けなくても合格可能というエッジを利かせた作問づくりになっています。今年の結果を見て、来年40%出題することになるかもしれません。

★そうすると、B3の問題を入試準備の段階で、丁寧に学ぶ必要があります。

★一方東邦大東邦では、B3の問題が出題されなくなりました。中途半端に出しても、受験戦略上、捨ててかかる可能性が大です。それであれば、B2までにとどめておいて、基本的な論理的思考がきっちりできる受験生に入って欲しいというメッセージでしょう。

★実は、大学入試のみならず、社会に出てからも、B3のようなハードな論理的な問題を解くシーンというのは実はあまりないのです。

★ただし、B3の問題に挑戦していなければ、B2までの問題を十分に解くことはできません。

★渋幕は、入試問題の準備とB3の学びを一致させたわけですが、東邦大東邦は、入試問題の準備と学びは違いがあるという設定でよいということでしょう。中高に入ってから学ぶということです。これに対して渋幕は、海外大学や東大を人生のステップとしてとらえていますから、ハイスペックな思考力をもった生徒が欲しいのでしょう。

★というのも、入試問題の解法としてB3の問題だったとしても、そのB3の問題を考える際に、実はC軸が必要になるのです。受験テクニック的な解法では、そのC軸である数学的発想法は前提で、解答集には書かれていないのです。

★しかし、東大の数学にあるように、ある解き方の見通しをたてるときに、今ままでの経験値を新しい問題に適用させる置換や変形の発想が必要になります。

★算数におけるB3問題とは実はC3思考が隠れているのです。一般的な受験勉強では目に見えない学びの領域を渋幕の先生は大事にしているのでしょう。

★その学びを先取りしているのが渋幕で、東邦大東邦は中学に入ってからそれはやろうということを暗に示していると言えます。ここらへんの違いは、どちらの学びがいいか悪いかではなく、生徒が進む進路に影響を受けると考えた方がよいかもしれません。

★演繹(デダクション)と帰納(インダクション)のロジックをベースにするのか、アブダクションまで要求するのか。それによって、生徒の進路の選び方は大きく違ってきます。その進路を支える学びを各学校はデザインするわけですから、学びの戦略がその影響を受けるのは自然でしょう。

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2023年1月28日 (土)

第113回GWE 星の杜 チェンジメーカーが生まれる教育環境デザイン

第113回GWEは、2023年から共学化、校名変更、特異点ともいうべき新しい教育カリキュラム及びプログラムを実施するという先進的な教育改革を果たす星の杜中学校高等学校(以降「星の杜」)の校長石塚千恵先生が出演されました。Zoomの背景が星の杜を包み込む美しい豊かな自然を写した写真でした。GWEを主宰する鈴木さんが、その美しい光景について尋ねると、1995年の1月17日に起こった阪神・淡路大震災のことに想いを馳せ学校全体で祈りをささげるその日に撮った写真ということでした。石塚先生は、星の杜の教育環境デザインの真髄をさりげなく語るところから始めたのです。

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(GLICC Weekly EDU 第113回「星の杜中学校高等学校~未来を変える星」)

★昨年グリーンスクール(インドネシアにある今世界が注目している学校です)に研修に行った中3生のポテンシャルの大きさやそのポテンシャルを顕在化するパワーに、生徒は自分たちが思っている以上に才能が豊かだというのを改めて知ったというストーリーは、4月からスタートする星の杜の改革が成功する予告編さながらでした。

★4月からPBLやデザイン思考が繰り広げられるということですが、すでに今の在校生が、それを主体的に広げ深めているわけです。

★改革をする学校の先生方のお話は、一般に改革スタート後、どのようなコースにするのか、そこでどんな授業が展開するのか、どんなグローバルでイノベーティブなプログラムを用意しているのかという未来の話が多いわけです。

★なぜなら、まだ実施していないから具体的な生徒の様子は今の段階では話せないのでということなのでしょう。

★ところが、石塚先生の話は、いまここですでにプレ改革がラディカルに実施されているという話です。4月からの星の杜は、このような生徒の活動がもっと深まっていくという期待が高まります。

★それにしても石塚先生の確信を持ったトークには感動です。たとえば、「ふつうの授業をやっていては、まったくみえていない生徒の未来の世界がある」とか「私がもっているものだけを提供していては、生徒の未来をサポートできない」というまさに核心を言い当てる確信を石塚先生はお持ちであることが伝わってきました。その気概が革新的な教育を導いているのだということでしょう。

★その革新的な教育をいかにプロデュースされているのか、多くの外部ディレクターと学内の先生方と生徒のみんさんが見事にコラボレーションされている状況があることも了解できます。これは、これまでの学校ではなかなかうまくできなかった組織デザインです。

★東京の私立中高一貫校は、相対的に先見性・先進性が特徴的で革新的なのですが、星の杜程先進的・革新的かといえば、それはなかなか難しいわけです。

★宇都宮に星の杜という教育の特異点が出現したというイメージを抱きました。具体的なお話は、ぜひご視聴ください。星の杜の先進的で革新的な教育モデルは、東京の私立中高一貫校選択の際に明快な基準になると思います。

 

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2023年1月27日 (金)

「主体的」を考えるヒントの1つか? ジルベール・シモンドンの新装版

★ここ数日、勤務校の通信制高校の先生方と対話していて、自分がカバーしてこなかった重要な視点を頂きました。最近接領域と合理的配慮はサポートのあり方として似ているけれど、合理的配慮は相互理解ではなく相互作用なのだと。勤務校の全日の面倒見がいいというあり方には、最近接領域を超える合理的配慮もあったにもかかわらず、それをも最近接発達領域として理解している自分がいたわけです。

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「個体化の哲学〈新装版〉: 形相と情報の概念を手がかりに (叢書・ウニベルシタス 1083)  2023/1/25」ジルベール・シモンドン (著), 藤井 千佳世 (監修, 編集), 近藤 和敬 (翻訳), その他 

★しかも、合理的配慮(翻訳があまりピンとこないのですが)は、教育用語ではなく、差別撤廃のための新しいコミュニケーションのあり方で、すでに国連が採択し、日本も批准していたわけです。法律にもなっていて、新たな権利を支える国民の責務でもあるわけです。

★勤務校の通信制高校の先生方は、合理的配慮をフッサールの哲学をベースに捉え直していますが、さらにメルロ・ポンティの発想もとり入れている先生もいて、深いのです。とはいえ、日常の学園生活で、哲学用語を使って教育を行っているわけではないのです。

★理念や理想としての合理的配慮ではなく、いまここでナチュラルに生成される合理的配慮なのです。

★そんなわけで、いろいろ調べていくと、メルロ・ポンティにも学んだフランスの哲学者ジルベール・シモンドンの著作に出会いました。

★改装版として、1月25日に出版されたばかりです。ネットを調べていると個体の捉え方を、原子論的実在論でもなく、質料形相論でもない新しい捉え方だとかいうわけです。シンギュラリティやアラグマティックなどという考え方と個性化作用がかかわっていると言われたりしています。

★読んでみないとわかりませんが、何せ分厚いし、kindle版がでていないので、字が小さくて困ります。

★ドゥルーズやガタリに影響を与えているのですから、物象化ではなく、関係性の話だろうとは思いますが、その生成過程に挑んでいるのでしょうから、知りたいという意欲がでてきたわけです。

★ふだん「主体的」とか「対話的」とか簡単に使っていますが、「合理的配慮」をめぐり、もっと多角的だし複雑系だし多次元な領域がそれぞれの背景には広がっています。

★勤務校の通信制の教師の実践を理解するには、先生方の身体図式を理解する必要があります。全日制にも困っている生徒はいます。そこを媒介にすると、通信制も全日制も連続することが明確にわかるはずです。

★今は、制度上境界線があります。その境界線を越えたとき、その制度そのものが壊れます。

★新しい教育改革。しかも意図せずナチュラルに変化が生まれてくるシンギュラリティが生まれてくるかもしれません。

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2023年首都圏中学入試動向(11)工学院 今年も昨年を超える出願数・実人数

★ここのところ八王子エリアだけではなく、埼玉や神奈川の各高校にファックスによる怪文書騒ぎ。勤務校の近隣の学校である工学院大学附属中学校・高等学校(以降「工学院」)の教務主任田中歩先生と状況について何度か情報交換しました。一斉に警察の方々も各学校に足を運んでくれています。頭が下がります。その情報交換の際、今年の中学入試の出願状況についても話題になりました。今年も昨年を超える勢いだそうです。

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 (田中歩先生の工学院の教育の本質と教職員の柔らかくタフな教育デザイン力についての語りがすてきです。GLICC Weekly EDU 第101回「工学院大学附属中学校・高等学校ー世界の学校になる。Becoming a School of the World」)

★出願数のみならず実人数も、昨年同日の比較で、日々増えているということです。昨年はこの時点で1.1次関数くらいの増え方だったようですが、今年は比例関数で邁進している感じだそうです。1月10日の初日出願がすでに昨年より多いので、このまま順調に比例定数0.85くらいで増えていくと、最終的にも昨年を超えることになるでしょう。

★今年から大学入試における女子の理系志望が増えている傾向があるという情報は、メディアで注目されています。これは中学入試や高校入試にも影響を与えています。その証拠に工学院の女子の出願数・実人数は、すでに昨年の最終人数を超えているということです。

★工学院のグローバル教育と理数系教育の2刀流教育(その両方を結ぶのはSTEAM教育)は、文科省や大学人が必要としている未来の教育を先取りしているのでしょう。

★八王子の未来の教育を牽引する工学院。多くのポジティブな刺激を八王子や多摩エリアの仲間の私学に与えると思います。私もいつも学んでいます!

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